僕はこれまでに2回転職を経験し、
いずれも年収が約200万円ずつ上がりました。
事務系の職種としては順調すぎるキャリアだったと思います。
28歳と30歳のときに転職活動を行い、
内定は合計4社から獲得。
大手エージェントを活用し、条件や働き方の面でも申し分ない会社から声をかけてもらいました。
数字だけを見れば──
僕の転職は「成功した」と言えるかもしれません。
しかし、その裏側には、
人生で一番深い後悔がありました。
新卒で入社した大阪のメーカーが倒産の危機にあり、
社内でもいち早くその情報をキャッチした僕は、急いで転職活動を始めました。
そして運良く、東海地方の大手メーカーから内定をもらえました。
年収もアップし、家族にも胸を張れる──そう思っていました。
でも、現実は全く違いました。
入社して1週間で「これは続けられない」と気づくほどのブラック企業。
退勤時間は深夜0時を過ぎるのが当たり前。
23時から打ち合わせが始まり、深夜1時に上司から説教される日もありました。
そんな毎日の中で、
僕は**「県外に転職したことを心の底から後悔する」**瞬間を何度も経験します。
この記事では、僕自身の体験をもとに、
- 県外転職で後悔した理由
- 家族に起きた変化
- メンタルが壊れかけた時のこと
- 後悔しないための転職の決め方
をすべてまとめます。
同じように“県外転職を考えている人”の背中を押すためにも、
包み隠さずリアルに書いていきます。
県外転職で後悔する人が多い理由
県外転職を検索する人の悩みは、ほぼ共通しています。
僕自身、まさにこの全てを経験しました。
① 地元を離れた“孤独”が想像以上に重い
知らない土地、頼れる人もいない。
困ったときに助けてくれる家族もいない。
これは精神的に想像以上に堪えます。
② 働き方・文化が合わないと地獄
県が変われば、会社文化も人間関係も変わります。
大阪の会社の雰囲気に慣れていた僕にとって、転職した会社の文化は衝撃でした。
③ 給料アップの喜びより、生活のしんどさが勝つ
年収が上がっても、
- 労働時間
- 精神的負担
- 家族との距離
これが悪化すると、意味がなくなる。
④ 家族を巻き込んでしまうリスク
この記事でも後ほど詳しく書きますが、
家族の人生ごと動かす覚悟が必要です。
僕が県外転職で後悔した理由
①入社1週間で“ブラック”を確信した日
入社してすぐに、違和感はありました。
でも、それが違和感ではなく“確信”になったのは1週間後。
毎日、朝9時に出社し、退社は深夜0時過ぎ。
帰宅した瞬間の僕は、ただただ疲れ切っていました。
着替える気力もなく、そのままベッドに倒れ込むだけ。
そして2〜3時間の睡眠を挟んで、また朝が来る。
「明日も(実際は2~3時間後)、またあの会社へ行かなければならない……」
そう思うだけで胃が痛くなる日もありました。
②深夜23時から始まる打ち合わせ、1時の説教
最も辛かったのは、
“深夜の打ち合わせ・説教文化”が当たり前の会社だったこと。
夜23時から打ち合わせ開始。
その後、上司の説教が深夜1時まで続いた日もあります。
当時の僕は、
「これが転職で年収を上げた代償なのか…」
と思わずにはいられませんでした。
③結婚した妻に来てもらったのに、僕はほとんど家にいなかった
その頃、大阪で付き合っていた彼女と結婚し、
転職先の県まで来てもらいました。
“2人の新しい生活”が始まるはずでした。
でも実際は──
- 僕は毎日深夜帰宅
- 朝も早く出勤
- 会話はほとんどなし
- 食事も別々
妻と向き合う時間が、本当に一度も無かったんです。
④妻が妊娠して実家に帰り、そして見えた“孤独の深さ”
妻が妊娠した頃、体調のこともあり、一時的に大阪の実家へ帰りました。
そこで気づいたんです。
「やっぱり家族が近くにいる安心感って、こんなにすごいんだ」と。
しかし僕らの家に戻った瞬間、
妻は強烈な孤独に襲われました。
僕は毎日遅い。
家族もいない。
妊娠中で身体もしんどい。
妻は夜、一人で涙をこらえる日が続いていたそうです。
⑤上司からの深夜の説教が続き、周囲の視線も冷たくなった
仕事でも家でも、逃げ場がありませんでした。
深夜の説教は毎日続き、
周りも「またあいつ怒られてる」という目で見るようになった。
前職だったら声をかけて寄り添ってくれる人がいたのですが、この会社は違いました。
誰も声をかけてくれない。
この会社の人が悪いという訳ではなく、みんな忙し過ぎるからなのです。
ある日、会社から帰ってきた僕の顔を見て、
妻が泣きながら言ったんです。
「もう大阪に帰りたい…」
その瞬間、僕の中で何かが切れました。
④辞めると決めた日:妻の涙が答えを教えてくれた
僕は仕事のために生きていたはずなのに、
いつの間にか “仕事のための仕事” をしていた。
家族の幸せのために働いているはずなのに、
いちばん大切な妻が苦しんでいる。
「このままじゃダメだ」と、心の底から思いました。
そして僕たちは話し合い、
東海地方を離れて大阪に戻ることを決意しました。
大阪に戻ったあとの生活が、正直すぎるほど変わった
大阪に戻った瞬間、
夫婦そろって心が軽くなりました。
- 家族が近い安心感
- 気軽に相談できる環境
- 子育てを支えてくれる人がいる
- 孤独感ゼロの生活
とにかく「心の余裕」が戻ったことが大きい。
東海地方で過ごした日々が、いかに僕たちを追い込んでいたかを痛感しました。
県外転職で後悔したくない人へ伝えたいこと
僕がこの記事で一番伝えたいのはこれです。
転職先は「会社の規模」「年収アップ」だけで選んではいけない。
僕は前職が倒産の危機であっただけに、まさにそれだけで判断し、
自分と妻の人生を大きく揺さぶる結果になってしまいました。
転職は自分だけのことじゃない。
家族も一緒に動く“人生の選択”です。
県外転職を決める前に、必ず考えてほしいこと
✔ 家族が近いか
→ 地元の支えは想像以上に大きい
✔ 働き方が自分に合うか
→ 残業の文化・上司の気質・社風
✔ その土地での3年後の生活が想像できるか
→ 想像できないなら危険
✔ 給料アップだけで判断していないか
→ お金は大事。でも幸せの条件はそれだけじゃない
まとめ:県外転職は人生を変える。だからこそ慎重に。
僕のように後悔する人を、ひとりでも減らしたい。
県外転職は、成功する人もいます。
でも、僕のように“孤独と働き方”で潰れそうになる人もいる。
だからこそ、
家族の気持ち、土地の環境、会社の文化──
すべてを総合的に見て判断してほしい。
あなたが後悔ではなく、
「これで良かった」と心から言える選択をできますように。