会社で働いていると、
一度はこんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。
「なぜ、あの人が出世するんだろう?」
「成果を出している人ほど、評価されていない気がする…」
実は僕自身、
マネージャー職を打診されたことが何度かあります。
ただ、その話をいただいたとき、
素直に「やりたい」とは思えませんでした。
理由はシンプルで、
その役割が自分の生き方に合わないと感じたからです。
マネージャーになることで、
求められる振る舞いや立場が増え、
自分の考えや意見を、そのまま出しづらくなる。
それは、自分が望んでいた働き方ではありませんでした。
そのため、何度か打診を受けましたが、
あえてその道を選ばず、
一社員として働く選択をしてきました。
その立場で働いてきたからこそ、
出世する人・しない人の両方を、
少し距離を置いて冷静に見てきたと思っています。
そして強く感じたのは、
会社で出世するかどうかは、
能力や成果だけで決まるものではないということでした。
会社で出世していく人の特徴とは
会社で出世していく人には、
はっきりとした共通点があります。
それは、
必ずしも目立った成果を出している人ではないということです。
目立った成果を出す人ほど、出世しにくいことがある
これはきれいごとではなく、
多くの会社で実際に起きている現象だと思います。
目立った成果を出す人は、
- 判断の良し悪しがはっきり見える
- 上司の意思決定と比較されやすくなる
- 上司の考え方や方針とズレが生じやすい
という立場に置かれます。
つまり、
成果を出せば出すほど「違い」が可視化される。
上司の判断が常に正しいとは限りません。
ただ、組織の中では「上司の判断=前提条件」です。
その前提を揺らす存在は、
たとえ正しくても、評価の場面では扱いづらくなります。
結果として、
- 正論を言う人
- 改善提案を出す人
- 自分の考えを前に出す人
こうしたタイプは、
出世という観点では不利になることがあります。
出世しやすいのは「上司の方針の範囲内で動く人」
一方で、
着実に出世していく人の特徴は、かなり明確です。
- 上司の方針から外れたことはしない
- 上司の意見が多少間違っていても、そのまま受け入れて対応する
- 自分の考えより、上司の判断を優先する
- 上司が求めている答えを正確に返す
つまり、
上司の考えを“前提条件”として仕事ができる人です。
これは能力が低いという話ではありません。
むしろ、
「この組織で評価される行動」を正確に理解している人です。
多くの会社では、
評価の最終決定権を持っているのは上司です。
だからこそ、
- 上司の判断を否定しない
- 上司の顔を潰さない
- 上司の意思決定を補強する
こうした動きができる人ほど、
安心してポジションを任され、
結果的に出世していきます。
僕自身がこの構造に気づいたきっかけ
僕がこの構造に気づいたのは、
会社の制度や評価基準を分析したからではありません。
もっと単純で、
人間の感情を何度も見てきたからです。
倒産しかけた会社でも、
超ブラックな会社でも、
今の比較的自由度の高い会社でも、
出世していく人のタイプは、
驚くほど似ていました。
・成果を強く主張しない
・上司の意見を正面から否定しない
・「正しいかどうか」より「角が立たないか」を優先する
一方で、
「それはおかしいと思います」
「もっと合理的なやり方があります」
そう言える人ほど、
徐々に距離を置かれていく。
そのとき、はっきり分かりました。
これは会社の仕組みの問題じゃない。
人間の“好き嫌い”の話だということに。
人は、
自分を否定しない人を好み、
自分を脅かさない人に安心します。
評価を下すのも人間。
出世を決めるのも人間。
だから結局、
出世とは
「能力」よりも「感情」に左右される側面が大きい。
この現実を理解したとき、
僕の中で、会社との向き合い方が変わりました。
副業を始めてから、会社での立ち位置が変わった
僕がこの「好き嫌い」の構造を理解したあとに、もう一つ大きかったのが副業です。
副業を始めると、良くも悪くも
「会社の評価がすべてじゃない」
と思えるようになります。
もちろん会社員として働いている以上、評価は大事です。
でも、評価に人生を握られている感覚が薄くなる。
この変化は、思っている以上に大きかったです。
意見を言えるようになった理由
以前の僕は、上司に対してこういう気持ちがありました。
- 嫌われたくない
- 変なやつだと思われたくない
- 評価を落としたくない
- 余計な波風を立てたくない
つまり、上司の“好き嫌い”の土俵から外れないように無意識に調整していたんです。
でも今は違います。
副業があることで、心のどこかに
「もし評価されなくても、人生が終わるわけじゃない」
という余白が生まれました。
その結果、会社でも
- 言うべきことは言う
- ただし言い方は丁寧にする
- 反対意見でも“提案”として出す
こういうスタンスを取れるようになりました。
意見がハマれば得。ハマらなければ楽。
ここが僕の中で一番しっくりきています。
自分の意見が上司にハマれば、
自分がやりたい仕事を任されるし、進め方も通りやすい。
逆に、ハマらなければ
その仕事を任されないだけ。
これって、実はかなり健全です。
やりたくない仕事を無理に抱え込まなくていい。
上司の好みに合わないなら、その土俵で戦わなくていい。
結果として、ストレスが減りました。
誤解してほしくないこと
ここまで読むと、
「じゃあ、本業は適当にやればいいの?」
と思う人もいるかもしれません。
でも、それは違います。
むしろ僕は、
副業をしているからこそ、本業はより真面目にやるべき
だと思っています。
なぜなら、
- 本業で信頼を得られていない人の意見は、社内では通らない
- 本業で結果を出せていない人は、副業にも必ず悪い影響が出る
これは、きれいごとではなく、
実際に働く中で僕自身が感じてきた現実です。
副業をしているからといって、
本業を軽く扱っていい理由にはなりません。
むしろ、
「任された仕事はきちんとやる」
「期待されている役割は果たす」
この土台があってこそ、
はじめて意見も言えるし、選択肢も持てる。
この前提が崩れると、本業も副業も成立しない。
だからこそ僕は、
副業をしている今でも、
本業はこれまで以上に丁寧に向き合っています。
まとめ|出世するかどうかは「能力」より「選び方」
会社で出世する人・しない人の違いは、
能力や努力の差というよりも、
人間の好き嫌いにどう向き合うかで決まる部分が大きいと感じています。
上司の方針の範囲で動き、
意見が違っても反論せず、忠実に従う。
そうした立ち回りが評価され、出世につながる会社は多い。
それを良い・悪いで判断する必要はありません。
ただ、そういう構造があるという事実を知っておくことが大切です。
僕自身は、
マネージャーを打診されながらも、
それが自分の生き方に合わないと感じ、断ってきました。
副業を通じて、
「出世しなくても生きていける」という選択肢を持てたことで、
会社との距離感が変わり、
意見も言えるようになったし、働くストレスも減りました。
ただし、何度も言いますが、
本業を疎かにするという選択はありません。
本業を真面目にやり、信頼を積み重ねる。
その土台があるからこそ、
出世を目指すか、目指さないかを“自分で選べる”。
出世する人生も、
出世に縛られない人生も、
どちらが正解ということはありません。
大事なのは、
自分の価値観に合った選択を、自分でしているかどうか。
あなたは、
出世を目指しますか?
それとも、出世に縛られない働き方を選びますか?
答えを決めるのは、
上司でも会社でもなく、あなた自身です。
